不足しているのは

IT業界は、慢性的な人手不足と言われています。平均勤続年数も2~3年と、一般的なサラリーマンの平均勤続年数が6~7年なのに比べてとても短いものになっています。
多くは、その技術躍進のスピードについていけず辞めて行ったり、派遣という働き方に起因していたりという理由からです。
また、この職業に限ったことではないですが、人間関係に関することで辞めて行ったり、はたまた転職を繰り返して年収を上げていく目的の人もいたりと、様々ではあります。

しかし、IT業界は業界の技術躍進がそのまま国としての発展に繋がるほど重要な技術です。にも関わらず、国内での評価は正直あまり高くはありません。
今やどの分野にも欠かせないものになっているIT技術ですが、その導入には最低限のコストしかかけたがらないのです。
本当はもっとコストがかかるものなのに、低予算でやろうとするので、優秀な技術者たちは割にあわない、とフリーランスとして企業に属さず働くようになります。
もっとひどいと業界自体を離れてしまうこともあります。

IT業界はただ単に人が足りないのではなく、必要な能力を持っている人が足りていないのです。つまりは、人材不足ということです。
企業がもっとIT技術の大切さ、価値に気づいて対価を支払うべきなのです。

最近では少しずつ動きが見られ、病院での電子カルテなども、導入にコストがかかる、とほとんどの病院が導入に難色を示していましたが、国が導入の補助金を出すとしてから大きな総合病院などでは続々と導入され始めました。
これも、国がIT技術に価値を起き始めたということだと思います。国の発展を担うIT技術ですから、業界の人達にはぜひ頑張ってほしいものです。